食中毒に大切なのは感染した人からうつる2次感染の予防と、食材の管理に注意することだ。感染症から子供を守るには、手洗いの重要性を認識したい。手洗いが最も効果的だといわれる。
■感染症から子供を守る
手を洗うのは、「後と前」だと覚えておくといい。帰宅後、トイレの後、ペットに触れた後、遊んだ後、幼稚園や保育施設に着いた後、そして、食事やおやつの直前、保育施設などから帰る前など。
子供の手洗いとともに忘れてならないのは、母親の手洗い。とりわけ、下痢をしている老人や子供の介護の後や、料理の前には必ず手を洗うこと。O-157の集団感染症でも、感染した子供を看病する母親が媒介となって、家庭内で兄弟姉妹にうつる2次感染が発生した。
感染症から子供を守るには、せっけんと流水による手洗いが最も効果的で、安上がりであることを再認識してほしい。手洗い励行を習慣付けるのは、病気から子供を守る大人の役割だ。
■手洗いは効果的な感染症予防法
保健衛生の基本は、手を洗うこと。感染症の多くは、皮膚についた菌が口から入って発症する。そのため、手洗いは、効果的な感染症予防法となる。
ところが、手洗いが生活習慣から忘れられる傾向にある。それを象徴する出来事が、1996年夏、大阪府堺市で起こったO(オー)-157の集団感染症だ。手洗いの不徹底が、O-157の2次感染を引き起こし、感染症を拡大したことは否めない。
手のひらに付着させた大腸菌が、手洗いでどれだけ取り除けるかを実験で調べた結果、石鹸を使い、流水で手を洗った場合、15秒間で10分の1、30秒間で100分の1、1分間で1,000分の1にまで減ることが確認されている。
■感染症を防ぐ正しい手の洗い方
感染症を防ぐ正しい手の洗い方は、
1.手をぬらし、せっけんを付け、泡立つまで手のひらを合わせてこする(約15秒)
2.手首も忘れずに洗う。
3.指の間、特に汚れが残りやすい親指の付け根は十分に洗う
4.手の甲、指先、つめの中も丁寧に洗う
この後、流水で手をすすぐ。タオルは、乾いた清潔なものを用いる。