「ギャンブル依存症」は、バブル経済崩壊後の1990年以降に都会で増え始めましたが、徐々に地方に広がってきています。ギャンブル依存症は、WHO(世界保健機関)において「習慣および衝動の障害」という項目内で「病的賭博(Pathological Gambling)」という名の疾病として認められています。
ギャンブル依存症とは、ギャンブルに没頭することで快感が得られたり、不快な気分から逃れる事ができ、それが習慣化するうちに、ほどほどでやめるというコントロールができなくなった状態です。経済的・社会的・精神的な問題が生じているにもかかわらず止められないのです。
このように、ある習慣が自分に良くないとわかっていてもコントロールできず、抜け出せない状態(嗜癖=しへき)は、「意志の問題」とせずに「病気」と考え、回復のために専門機関への相談が必要です。
ギャンブル依存症には、要因がいくつかあります。
①個人的な要因
これは、勝負事などにイライラして、勝つまではお金を投資し続ける、すぐにカッとしてしまう性格、限度を知らないで他人にまで迷惑をかけてまでしてしまうような自己中心的な性格といった個人的な要因であります。
②社会的な要因
これは現実の社会から様々な嫌がらせなどを受け、ストレスが溜まることが原因となり、ストレス発散の場所をギャンブルに求めることから始まります。最終的にはギャンブルをストレス発散のバトすることが習慣化してしまいます。
③現在のギャンブルのシステム、いわゆるシステム要因
これは、現在のギャンブルがあまりにも射幸心を煽るようなシステムになっているということです。現在のパチンコ・スロットは昔よりも格段に進化していて、機械自らが出玉率を調整するようになっています。
特にスロットは、パチンコよりも千円当たりの回転数がよく、効率よくスムーズに回せるため、1日で多額の金銭を得ることもあれば、逆に多額の負債を抱えることになります。このような一種の宝探し、そしてその後に待ち受ける展開が打ち手の射幸心をあおる原因であります。
ギャンブル依存症は放置しておくと、どんどん悪化します。借金問題が発展すると横領や詐欺・窃盗等の犯罪に走る可能性が高く、また、借金を繰り返し家族に迷惑をかけてしまった・やめられない自分が情けないなど、うつ的になり自殺を考えるケースもあるのです。